初稿置き場
#玉座の憧憬
#玉座の憧憬_ロウェル×アレイストIF
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知らせを聞いた時、ロウェルはそのまま部屋を飛び出しそうになった。
それを止めたのはレオだ。
まだ詳細は分かっていない。せめて、それを集めるまで待て、と。
その通りだと理性は納得したが、感情はそうもいかず、ただ時が過ぎるのを待つ時間は、永遠に続くほど長く思えた。
日が沈む頃になって、ようやく入ってきた情報はこうだった。
ある会議の最中、アレイスト殿下は突如気を失い倒れられた。
意識自体はすぐに回復されたが、医者により疲労の蓄積によるものだと診断され、静養を余儀なくされた。
本人は問題ないと言っているものの、アミリア妃の懇願によりご公務は休養となった。
だが、主治医の見解では、ここ数年徐々に食が細くなっておられ、何かご心労があるのだろう、とのこと。その根本原因を取り除かぬ限り、回復は難しいのではないか、とも。
以上が、ロウェルの配下たちが集めてきたものだった。
つまり、病気や毒などによるものではない、ということだった。
その事実がロウェルに少しばかり、余裕をもたらした。そのため、アレイストの動向により注意を払うよう指示をして、ひとまず様子を見ることにした。
だって、そうだろう。彼は、もう自分になど会いたくないはずなのだから。
原因が「心労」なのであれば、その原因を増やすわけにはいかない。そう思って、どうにかロウェルは自分を宥めたのだ。
だが、三日が経ち、五日が経ち、一週間が経っても、アレイストの病状は回復の兆しを見せていないようだった。
それどころか、ますます彼は窶れていっていると報告があった。
それを聞いて、もうただ黙っていることなどロウェルにはできなかった。
だからその日、夜の闇に紛れ、ロウェルは走った。
行ってどうするんだ、と思った。一層、悪化させるだけの結果になるかもしれないとも。
それでも、行かずにはいられなかった。
せめて、その顔だけでも一目、見たかったのだ。
2026/02/01 14:13:20
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知らせを聞いた時、ロウェルはそのまま部屋を飛び出しそうになった。
それを止めたのはレオだ。
まだ詳細は分かっていない。せめて、それを集めるまで待て、と。
その通りだと理性は納得したが、感情はそうもいかず、ただ時が過ぎるのを待つ時間は、永遠に続くほど長く思えた。
日が沈む頃になって、ようやく入ってきた情報はこうだった。
ある会議の最中、アレイスト殿下は突如気を失い倒れられた。
意識自体はすぐに回復されたが、医者により疲労の蓄積によるものだと診断され、静養を余儀なくされた。
本人は問題ないと言っているものの、アミリア妃の懇願によりご公務は休養となった。
だが、主治医の見解では、ここ数年徐々に食が細くなっておられ、何かご心労があるのだろう、とのこと。その根本原因を取り除かぬ限り、回復は難しいのではないか、とも。
以上が、ロウェルの配下たちが集めてきたものだった。
つまり、病気や毒などによるものではない、ということだった。
その事実がロウェルに少しばかり、余裕をもたらした。そのため、アレイストの動向により注意を払うよう指示をして、ひとまず様子を見ることにした。
だって、そうだろう。彼は、もう自分になど会いたくないはずなのだから。
原因が「心労」なのであれば、その原因を増やすわけにはいかない。そう思って、どうにかロウェルは自分を宥めたのだ。
だが、三日が経ち、五日が経ち、一週間が経っても、アレイストの病状は回復の兆しを見せていないようだった。
それどころか、ますます彼は窶れていっていると報告があった。
それを聞いて、もうただ黙っていることなどロウェルにはできなかった。
だからその日、夜の闇に紛れ、ロウェルは走った。
行ってどうするんだ、と思った。一層、悪化させるだけの結果になるかもしれないとも。
それでも、行かずにはいられなかった。
せめて、その顔だけでも一目、見たかったのだ。