初稿置き場

#玉座の憧憬
#玉座の憧憬_ロウェル×アレイストIF 3


「っ、あ゛! ぅぐ……」
 碌な前戯も無く、潤滑剤すらない状況で身体を開かれる。
 その痛みは想像を絶する程で、ロウェルは叫び出さないようにするので精一杯だった。
 痛み以外の何も感じない。
 その拷問のような行為は、まさに「証明」にはうってつけだな、と頭の片隅で思う。
 アレイストの命令をこなす中で、人を殺したことは何度もある。だが、身体を売るような真似は、さすがにしたことがなかった。
 それを知っていたのかと思うほど、的確な証明法だ。
「っ――!!」
 引き攣るような痛みと共に、アレイストの陰茎が中に埋められていく。身体が二つに裂けるのではないかと思うほど、痛くてたまらない。生理的な涙が滲み、痛みを逃がそうとシーツをきつく掴んだ腕はブルブルと震えている。
 快楽などあろうはずもない。その事実が、これが肉欲や愛で繋がるものではなく、二人の繋がりを確認するただの作業なのだと物語っているようだった。
「ん゛ぐぅっ……!」
 一番太いところが中に収まると、多少は楽になったが、今度はジンジンと痛みを感じはじめる。おそらくは、無理やりこじ開けたせいで皮膚が裂けたのだ。
 痛みで呼吸もままならないが、挿入は続く。だが、程なくしてアレイストが荒い息をつきながら、動きを止めた。
 ロウェルは無意識に瞑っていた目を開く。
 眼前には脂汗を滲ませたアレイストがいた。それを見て、今更ながら相手にとっても、そう楽な行為ではなかったと気付く。誰も受け入れたことのない隘路に無理やり自身を押し込めるのだ。苦しくないはずがない。
 アレイストは、一体何をそれほど恐れているのだろうか、とふと思う。
 無理やり身体を繋げてまで、ロウェルの心を試したいと思うなんて、どう考えても異常だ。
 もっとも、それを受け入れている自分も、決して普通ではないけれど。
「……アレイスト」
 彼が動かずにいることで、多少痛みが引いてきたため、言葉を発する余裕が出てくる。
 こちらを見た彼の顔は、後悔と絶望と――安堵が見え隠れしていた。
 なんでそんな顔するんだよ。
 そう言って笑いたくなった。
 だって、今感じている痛みや原状は、ロウェル自身も拒否しなかったからこそのものだ。
 それでも逃げないロウェルに、安堵もしているくせに。
 ロウェルは、痛みのせいでぎこちないながらも笑った。
「どうした? 言っただろ、俺の全てがお前のものだって。気の済むまで確かめろ」
「っ……」
 アレイストは、何も答えなかった。
 だが、ゆっくりと抽挿をはじめ、それは精を中に吐き出すまで続いた。

2026/02/01 14:07:05

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