初稿置き場

#誓約の姫 政略結婚について

//背景:主人公部屋・夕

オリヴィエ「お帰りなさいませ、お嬢様」
マリア「オリヴィエ……」

自邸へと戻ってきたマリアは、オリヴィエの笑顔にほっとしたような、泣きたいような気持ちになる。

マリア「みんな、今回のこと知っていたのね?」
オリヴィエ「……そう、ですね。王太子殿下の想いに、気付いてらっしゃった方は多いかと」
マリア「私、全く知らなかったわ……」
オリヴィエ「お嬢様……」

どこか、自分だけが置いて行かれたような。
マリアはそんな気持ちでいっぱいだった。
ハインからの言葉も、上手く呑み込めないままだ。彼の言葉は優しかったけれど、一言も「断っていい」とは言わなかった。
王太子と公爵家の縁談。これは紛れもない「政略結婚」で、そこにマリア個人の意思は関係ない。

マリア「…………」
オリヴィエ「お嬢様」
マリア「なあに?」
オリヴィエ「王太子殿下との婚姻は……、お嫌ですか?」
マリア「……!」


分岐1
A:「……仕方がないことよ」
B:「正直に言うならば、嫌……なのかもしれないわ」


分岐1-A
A:「……仕方がないことよ」

マリア「だってそうでしょう?お父様が決めたことだもの」
オリヴィエ「そんな……」
マリア「いいのよ、オリヴィエ」
マリア「それに、王太子殿下に望まれて嫁ぐことができるだなんて、きっと幸せなことだわ」

それに彼は知らぬ相手でもない。誰とも知れぬ人間を夫にするよりは、よほど幸せになれるはずだ。
ただ、自身の気持ちが付いて来ていない、というだけで。


分岐1-B
B:「正直に言うならば、嫌……なのかもしれないわ」

マリア「だって、これまで一度だって、ハイン殿下のことを、そんな風に見たことがないのだもの……」

よく考えれば、公爵家の姫として王太子に嫁ぐ、というのは特段奇異なことではない。
だが、そのことを意識せずに来たのは、国王の妹――当時は王女だった母が、アシュフォード家に降嫁しており、マリアまで王家に嫁げば、この家があまりに王家と近くなってしまう、と危惧されていたからだ。
しかしハインは、それを押してまで、自身を妃にと望んでくれた――。
そのこと自体は「嫌」ではないけれど、これからどう変わっていってしまうのか、それが分からなくて、少し怖い……。


分岐終了
オリヴィエ「お嬢様……」

オリヴィエ「そうです。少し気晴らしでもなさったらいかがでしょう?」
マリア「そうね……」


分岐2
A:「じゃあ、部屋で刺繍でもしているわ」
B:「だったら、少し庭を散歩でもしようかしら」
C:「でも今日は疲れたから、もう休むわね」

オリヴィエ「わかりました。では、お支度を――」

2026/02/01 15:11:10

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