初稿置き場
#誓約の姫
オープニング4
//背景:王宮・応接室・昼
ウィルに連れられ、マリアが辿り着いたのは、国王の私的な応接室だった。
扉の前でウィルと別れ、一人室内に足を踏み入れて、今に至る。
マリア「アシュフォード公爵家が一女マリアが、国王陛下、並びに王太子殿下にご挨拶申し上げます」
数年ぶりにこれほど間近で顔を合わせた二人に、マリアが頭を下げると、王太子ハインがパッと立ち上がった。
ハイン「久し振りだね、マリア! そう堅苦しくしなくていいよ。さあ、顔を上げて」
マリア「お、お久し振りです、殿下」
ハイン「本当にね。変わりないようで安心したよ」
マリア「はい、殿下も……」
ハインにどうしてか、ぎゅっと手を握られて、マリアは少々困惑する。
マリア「あ、あの……。少し近い、ような……?」
ロベルト「ああ、それなんだがな、マリア――」
ハイン「アシュフォード卿」
ハイン「それは、僕の口から言わせてください」
マリア「?」
提案にロベルトが頷くと、ハインはもったいつけるように咳払いをしてから言った。
ハイン「マリア」
マリア「は、はい」
ハイン「僕と君との婚約が、ついに正式に決まった」
マリア「え……」
ハイン「王妹を母に持つ君とは、血が近すぎるんじゃないか、って周囲に渋られていたんだけどね。やっと説得できたんだ。僕の奥さんは君が良かったから」
マリア「え、えっと……」
突然の事態におろおろしていると、ハインが苦笑しながら握っていた手を離した。
ハイン「ごめん、突然だったよね。でも、絶対幸せにする。だから、実際に籍を入れるその日までに、ゆっくり心の準備をしてほしい」
マリア「……はい」
あまりにことに困惑して、マリアはそう答えるので精一杯だった。
2026/02/01 15:03:58
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マリア「アシュフォード公爵家が一女マリアが、国王陛下、並びに王太子殿下にご挨拶申し上げます」
数年ぶりにこれほど間近で顔を合わせた二人に、マリアが頭を下げると、王太子ハインがパッと立ち上がった。
ハイン「久し振りだね、マリア! そう堅苦しくしなくていいよ。さあ、顔を上げて」
マリア「お、お久し振りです、殿下」
ハイン「本当にね。変わりないようで安心したよ」
マリア「はい、殿下も……」
ハインにどうしてか、ぎゅっと手を握られて、マリアは少々困惑する。
マリア「あ、あの……。少し近い、ような……?」
ロベルト「ああ、それなんだがな、マリア――」
ハイン「アシュフォード卿」
ハイン「それは、僕の口から言わせてください」
マリア「?」
提案にロベルトが頷くと、ハインはもったいつけるように咳払いをしてから言った。
ハイン「マリア」
マリア「は、はい」
ハイン「僕と君との婚約が、ついに正式に決まった」
マリア「え……」
ハイン「王妹を母に持つ君とは、血が近すぎるんじゃないか、って周囲に渋られていたんだけどね。やっと説得できたんだ。僕の奥さんは君が良かったから」
マリア「え、えっと……」
突然の事態におろおろしていると、ハインが苦笑しながら握っていた手を離した。
ハイン「ごめん、突然だったよね。でも、絶対幸せにする。だから、実際に籍を入れるその日までに、ゆっくり心の準備をしてほしい」
マリア「……はい」
あまりにことに困惑して、マリアはそう答えるので精一杯だった。