初稿置き場

#玉座の憧憬
#玉座の憧憬_アレイスト×セレンIF 2


「――あっ、あぁ……んぁっ!」
 私は、何をしているんだろう。
 薄暗い執務室の床の上で、セレンは破瓜の痛みと無理やり引きずり出される快楽に喘いでいた。
 子宮を突かれるたびに、声が、そして、心の奥底に封じ込めていたものが、暴かれていく気がする。
 どうして、弟だったはずの男と身体を繋げているの。
 頭の片隅に残る冷静な部分は、そう言っているのに、身体は熱を求めて媚びるように男の腕を掴んだ。
「っ、は……」
 アレイストの熱い吐息がかかり、唇を重ね、舌を絡めあう。
 身体が熱い。触れている場所全てが火傷しそうなほどに。だが、彼の目は凍えるほど冷たくて、怖いほどだった。
「――な、んで、こんなこと、するの……っ」
 舌が銀糸を引いて離れた時、セレンは叫んでいた。
「わたしのこと、すきな…わけではない、じゃない……!」
 下肢を穿っていた動きが止まる。
「……えぇ、そうですね」
 どこか遠い目をして、アレイストが呟いた。そして、セレンの腰を掴み、言った。
「私は、貴女が憎い」
「――っ、あっ!?」
 アレイストは一際強く、セレンの中を突く。足が痺れて、中が収縮する。だが、それを構うことなく、アレイストは抽挿を再開しながら、続けた。
「憎くて堪らない。出逢った時から、ずっと。……ずっとだ! 貴女は、私に無いものを全て、持っているのに……!!」
「そ、な……、あっ! あぁっ!」
 セレンが背中を弓なりに逸らして絶頂すると共に、中にじわりと熱が広がる感覚があった。
 ああ……、もうこれで、取り返しがつかない。
 ぼんやりそんなことを思う。
「…………セレン」
 突然呼ばれた名前に、びくりと身体が跳ねた。アレイストに名を呼ばれるのは初めてだった。
 アレイストはセレンの手を取ると、まるで心から愛おしむかのように、その手の平にキスをする。
「セレン……。どうか、私と一緒に……、死んでくれませんか」

2026/02/01 13:58:05

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