


2013




彼女から細いうめき声が聞こえた。
それに触発されるように、さらに力を込める。
―――彼女が消える前に、自らの手で消してしまいたい。
流れる赤が、彼をより一層、狂気へと導く。
その苦しみに耐える姿が、愛しくてたまらない。
そして、それ以上に、全てを壊してしまいたいんだ―――――
たまーに、こういうのが語りたくなる。



君が天上へ帰ると言うなら…
その羽をもいでしまえば、帰ることは出来ないだろう―――
…なんかさっきから、狂気チックなやつばっかやな。
うん。上の方見なかったら、「いやっ! どこ触ってんのよ! この変態!!」って言わせられるよね。
絶妙に変なとこ触ってる男である。



















2014

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