とある世界、とある国―――
大きな大きな結界が国を守護する国があった。
その国には「国守姫」と呼ばれる、国中からの敬愛を集める姫、そして、その姫の隣にはいつも一人の男がいた。
かつては猫の姿で姫に召喚されていた男は、今は人の姿で愛しい姫を守っていた。
そんな彼を、人々は敬愛を込めてこう呼んだ。
「国守姫の使魔」と―――――