終章

 とある世界、とある国―――

 大きな大きな結界が国を守護する国があった。


 その国には「国守姫」と呼ばれる、国中からの敬愛を集める姫、そして、その姫の隣にはいつも一人の男がいた。


 かつては猫の姿で姫に召喚されていた男は、今は人の姿で愛しい姫を守っていた。


 そんな彼を、人々は敬愛を込めてこう呼んだ。

 「国守姫の使魔」と―――――

Copyright (C) Miyuki Sakura All Rights Reserved.